平成17年1月8日。
 
Picture
○
体温計をくわえたまま、「あ、郵便来てたよ」と言ってみたところ、
「じゃぁ、後で払いに行かないと」と返されてしまいました。
人は意外と言葉以外の何かでもコミュニケーション可能なのでは?と思うかえるです。
こんばんは。

妙に有名な心理学用語の中に、「カクテルパーティー効果」という用語があります。

どんなに人が沢山いても、どんなにざわざわしているところであっても、
自分が話に加わっている所の言葉や、違うところで話されている自分の名前などは、
何故か聞き逃したりすることが無い。 という、意味を表す用語なのですが、

かえる、時折、「自分の名前や、興味ある言葉の欠片などは、音程で拾っているのでは?」
と思うことがあるのです。

知っている人が発音する自分の名前や、自分が口にする自分の名前。

あんまり何度も繰り返して発音していると、そのうち、何度発音しても同じ音程、同じリズムで
その名前を呼んでしまうようになり、こちらも、その音程、リズムでもって「呼ばれている」
と認識する。

と、ふと思ってしまったことがあるのです。

例えば、はじめての人を交えてのご飯会。
「この人は、○○さんですよー」「こっちの人は△△さんですよー」と紹介された後、
すぐに、その音程、発音以外でその人の名を呼ぶ人というのを、かえるは殆ど耳にしたことがありません。

また、その後の人間関係の付き合い方で、名前を呼ぶ発音、音程が変わることもあります。

私事で恐縮なのですが、
ととろぐ のトトロさんの発音は、知り合った当初は、

ととろさん。 → ソファミレ

だったのにも関わらず、数年経った今では、

ととろん。  → レレドド

と、ずいぶんと音階が下がってきてしまいました。
個人的には、緊張すればするほど音階が高くなっていく癖があるので、
きっとずいぶんと一方的に打ち解けたのだと思います。

が、よく考えたら、発音内容そのものも「さん」付けが取れているのでどうかとも思いますが、
きっと深く考えたらいけないのだと思います。


また、外国語も最初の音階が違っていて楽しいなぁと思います。
英語であれば、レかソ。
ドイツ語はだいたい、ドから始まって、すぐにソに以降するというはねっぷり、
フランス語は、ファなのですが、ソよりのファという中途半端かつ個性が強い音階。

と、外の人の発音を聞く機会があるたびに、ぼんやりと聞き入ってしまい、
肝心の内容を聞き取り忘れて大変なことになるという、日常生活すら難しい状態に陥ってしまいます。


普段、内容ばかり気になって殆ど気にしない音階と発音リズム。
でも、こういう側面から何かを聞く機会というのも、なんとなく楽しいなぁと思うのです。

きっと、きちんとした音階ともちょっとずれたかえるの音階で聞く、
自分以外の人が作る音楽。

気にせず作って、気にしないで発音している名前であっても、
意外と違ったりするものなのです。


だから、かえるは声が好きで仕方ありません。
      
 
Prev Index Next

Top