平成17年4月30日。
 
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研究用の本を数冊買うだけで、涙が出るほどな金額を請求される為、
思わず衝動的に好きな論文を良く書く学会に入ってしまいました。
後々大変ですが、定期的に論文が送られてくる快感には勝てないかえるです。
こんばんは。

小さな頃、それが欲しいばかりにお昼ご飯を我慢してそれを買った。

そんなほほえましいような、全力で苦しいような生活というのを、
せっせこと続けたことがあります。

手元にはお昼ご飯代と、お小遣いの残り。
目の前には欲しくてたまらない本と、ぐーぐーと言うお腹。

そんな時、どうにも「読みたい」という欲が「お腹すいた」を上回り、
お腹をなだめつつお会計の列に並ぶ。



今でこそ、ようやく読みたい本を買うのに食費を全て削らなくてよくなったものの、
やはり、色んな欲の中でも最も「読みたい」という欲は全てを上回ります。
かなりの勢いで、人間3大欲求を上回ってしまいます。


そんな欲の固まりで生きているかえるなのですが、最近悩みがあるのです。

それは、本が買えないこと。


自分である程度働いて、自由になるお金が増えた瞬間に行った先も本屋さんでした。
そして今は、週に数度はBK1のお世話になっている状況。
天国のようなこの状況が続いた果てにあったのは、「置き場所が無い」という
シンプルかつ切ない地獄でした。


既に家には本棚が8つ入れている為、これ以上本棚を入れるのは大変です。
かといって、研究用の大きい本や論文集を読んだら捨ててしまうわけにはいきません。
今は使わなくても、将来いつ使うか分からないのが論文や資料の類です。
一回捨てて大困りしたので、恐ろしさはよく分かってます。

でも、読みたい。
けど、資料の本は捨てられない。
…だったら、資料以外の本を捨てればいい。


一念発起で、資料ではなく趣味で読んでいた心理っぽいテーマを扱っていた本を
本棚一つ分処分をした結果、「大きい本は場所ふさぎ」という基本的なことが分かりました。

これが分かったらやることは一つです。
どんなに欲しくても、趣味の本は文庫におちるまで待つ。

これを徹底しなくては、1年も経てば本棚はいっぱいになってしまいますし、
廊下や階段に本があふれるに違いありません。
お掃除が出来ない家だけは嫌です。


ということで、必死で我慢に我慢を重ね文庫をもだえつつ待ち続けている今。
何だか、欲しくなったらすぐに買える時よりも、本を大事にしている気がして仕方ありません。

文字の重なりで、別世界や知らない感情を疑似体験させてくれる本。
あの気持ちよさは、どうやら逃げる術がなさそうです。

どきどき。
      
 
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