平成17年6月13日。
 
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人間とは欲深いもので、一つ手に入れると次を一つ。
それを手に入れると、また一つと欲をかいてしまうものだとしみじているかえるです。
こんばんは。

世界で一番美しい宝石はエメラルドである。

という標識をかかげて作った香水というものが、cotyというメーカーから出ています。
1923年発売当時から、今まで作られているというやたら息の長い香水なのですが、
何度かモデルチェンジしている為に、最近では瓶がすっきりと現代的過ぎるという
かえる的にしょんぼりな出来事がありました。

が、世の中探せば色々と出てくるのです。

発売当初まではいかないものの、綺麗なエメラルド色のアトマイザーに入った香水瓶が、
香水入りで変化もせずに残っていたりするのです。

気分的には、梅酒をつけたままそのまま忘れて40年間たってしまい、
「これ、絶対駄目だよな」と飲んだらちゃんと美味しかったぐらいびっくりです。

デッドストックにも程があるくらいの、素敵デッドストックなのです。

そんな素敵なデッドストック。
でも、出所は立派に海外でした。

9,99ドルという微妙な値段で出品される欲しいもの。
よーく読んでみたら、ちゃんと日本にも送ってもらえる素敵なもの。
でも、商品よりも送料の方が倍以上かかりそうな微妙なもの。

なにより、前回欲しいものを購入してからそう時間が経っていません。
「欲しいから」と何でもほいほい買ってしまうのは、精神衛生上よくありません。

あんまりほいほい買ってしまうと、そのうち何も欲しくなるという良くない沼にはまります。
人間、我慢したり、何かを成し遂げたご褒美という代価を支払った方が、
手に入れたものに対して愛着や幸せを感じるものなのです。

そんなものです。


と、建前を言ったところで欲しいものは欲しいのです。
大体6日から10日ぐらいで入札されようとされなくても流れてしまう商品。
流れてしまうともう一度リストに並べてくれる親切なバイヤーの商品でしたが、
いつ誰が入札してしまうか分かりません。

でも、かえる「何かを成し遂げたご褒美」としてそれを手に入れるには、
絶対的に「何かを成し遂げる」がありません。
ピンチです。

と、毎日かちかちと見ていたところ10ドル弱だった商品が7ドルまで下げられた挙句、
送料も4ドルと破格大処分がかかっていました。


思わずログインし、入札、入金、住所を送信してしまったのは、
きっと最近毎日家に帰れるか帰れないかぎりぎりの生活に耐えているご褒美なのです。

到着までの1−2週間。
到着することだけを楽しみに、ちまちまと生活していく予定です。

人間、我慢も必要ですが、潤いはもっと必要だと思うのです。

わくわく。
      
 
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