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今日、ひょっと冷蔵庫を捜索してみたところ、大好きでたまらないヨーグルトが
賞味期限をひっそりと終えたまま冷え切っておりました。
毎回毎回、そんなに好きならすぐに食べれば良いのに…と自分で思うかえるです。
こんばんは。
人様から戴いたものや、欲しくて欲しくて悶えた挙句に買ったもの。
そんな大切な物を手にしたら最後、しまいこんでしまう癖がかえるにはあります。
冒頭に上げたヨーグルトはもちろん、最近冷菓を販売するようになった、
チョコレート屋さんのアイスクリームから、譲ってもらった小さな香水瓶まで。
嬉しくてたまらなくなると、「今より後でこっそり使おう」という思考が働いて、
大事に大事にしまいこんでしまうのです。
意気込みだけは、大事にする気満々です。
しかし、いくら大切にしまいこんだとしても、物には賞味期限や、
有効年齢というものがあります。
幼稚園のときからずーっと大切にしまっていた、ピンク色の鉛筆は
かえるにはもう似合いませんし、ヨーグルトにだって賞味期限があります。
意外と長持ちしそうな香水だって、日陰で涼しい所においていても、
封を切ってしまっていたら、1年ぐらいで変色してしまいますし、香りも変化するものなのです。
にもかかわらず、「今より後のほうが良い」という気持ちでもって、
大切なものをしまいこみ、結果駄目にしてしまうというこの状況。
「少し、改善すべきなのだろうなぁー」と思い立ち、出来るだけ早めに食べたり、
使い切れそうに無かったら、洗濯物にふいてみたりするようになったのですが、
よくよく考えてみたら、更に改善すべき大問題が一つ出てきました。
それは、非常に情けないことに人間関係。
人見知りかつ、気を許すまではあんまり笑えないかえるにとって、友達というのは非常に重要です。
戦時中のお砂糖並に貴重品といえば、そこはかとなく分かってもらえるかもしれません。
そんなに、あんまり重要なので、時折「?」と思うような言動があったとしても、
「きっと、物凄く独特な物いいの人なんだろう」と聞き流してしまったり、
「きっと腹が立つのは、かえるが現在狭量の人なんだろう」と思ったりするので、
そう滅多に怒った挙句に関係を絶つようなことがありません。
第一、そんな器用な真似が出来るのは子供時代ぐらいなものだと信じていました。
が、どうやらなんだか違うみたいなのです。
義務教育を終え、教育というものをそろそろ終えても世間的にはまぁ大丈夫な年齢になっても、
その人が本気で怒るようなこと、一緒にいてなんとなくげんなりとするような事柄が頻発するなら、
距離を置いたり、「それは良くない」と言ったり、いっそ縁を切るべく画策した方が良いらしいのです。
かえる、久しぶりにいろんな意味で目からうろこ。
嫌な物というのは、自分の内から出てくるもので、外から来るものでは無いのだろうと考えていたので、
外から来る嫌な物は、排除する方向で動いても良いという案は、それはそれはびっくりしたのです。
考えてみれば、損得通り越したところでの人間関係において、ごりごりと気を使い続けるのも
それはそれで大変ですし、それをするぐらいなら気の置けない友達と遊んだ方が楽しそうです。
苦手な人は、どうせ仕事先で逃げられない人間関係として出会い続けるので、
「好きな人とばかり付き合うと、人の幅が広げられない」というのから、ちょっとずれる形になりそうです。
…。
あんまりにも大切にしていた結果、本来の目的と違うものとなってしまう物や人。
結果的に良くない事を、「良いこと」と妄信してしまう前に、
もう一度大掃除をしてまずくないか? を確かめてみるのも、いろんな面においてよさそうです。
がさがさ。
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