平成17年7月9日。
 
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ボールペンをぐるぐると動かしながら、謎の言葉を言う上の人(仮)に、
いったいそれはどんな言葉なんだろうと、一日ぐるぐる悩んでいたかえるです。
こんばんは。

万年筆を胸ポケットから取り出しながら、「みじかびの」
キャップをはずし、後ろにぷすりと差し込みながら、「きゃぷりことれば」
それはそれは嫌そうにサインする書類を取りながら「すぎちょびれ」
仕方なしにサインをしながら、「すぎかきすらの」
サインを見直しながら、「はっぱふみふみ」。


一瞬、この暑さと甘い物が足りなかったせいで、とうとう川を渡ってしまったのだと
しみじみと思ったのですが、良く考えてみれば、この妙にインパクトがある言葉、
どこかで聞いたことがありました。


…。
こういうとき、ネットにつないであるパソコンというのは非常に便利です。
目の前でぶつぶつといい続ける人に聞くよりも、よっぽどすばやく教えてくれます。


検索すること数分、謎羅列は、「大橋巨泉が万年筆のCMをしていたときの言葉」
であるということが分かり、かえる微妙に愕然。

40歳以上でないと分からないらしい限定ネタ。
かえる達には歯がたってはいけない知識シリーズでした。

まだ、そんな歳にはなりたくない…。

けれども、一度聞いたらなんとなく覚えてしまうこの羅列。
覚えたいのにも関わらず、何故か上手に覚えられません。

文字に意味はなく、音程も大して変わらない言葉なので、
少しずつ区切って覚えようとしても、最後まで行くと最初の言葉を忘れてしまうのです。


でも覚えたい。
覚えて「何だっけ?」ともやもやする気持ちを払拭してしまいたい。
と、人生を生きるうえで全く必要の無い言葉の羅列を、残り全員で覚えることにしたのです。
でも、覚えているのは嫌そうに文字を書いている上の人(仮)のみ。

ここで、「教えてください」というと、きっと嬉しそうに教えてくれる上の人(仮)ですが、
このもやもやの固まりを発生させたのは、この上の人(仮)のぶつぶつといい続ける言葉です。
腹が立ってそりゃぁ仕方がありません。
でも、なんとかしたい。

我慢に我慢を重ね、大人しく教えてもらうことにしたのですが、
教えてもらう間の、上の人(仮)の嬉しそうなこと嬉しそうなこと。
どこまで仕事をサボりたかったのか? が一目瞭然です。
でも、出来たらそれ8月が終わるまでに終えてください。締め切りそろそろです。

そんなことを、頭の片隅で考えながらも教えてもらった謎羅列。

ようやく覚えたーと、幸せに浸りつつも元の作業に戻ろうとしたところ、
ぶつぶつと教えてくれた上の人(仮)は、今度はのどかに口笛を吹き始めました。


ぷーぷぷぷぷぷー。

…。

ぷぷぷー。



文字で音程を表すことが出来ないのが、この上なく悔しいのですが、
この音楽は、マイフェアレディーの音楽に違い有りません。

人生を生きる上でも、そう多くないくらい必要の無い情報を教えていたのにも関わらず、
マイフェアレディごっこですか、上の人(仮)。

口づたえに言葉を教えた辺りだけは、立派にマイフェアレディごっこですよね、
上の人(仮)


…。
基本的には憎しみ切れない上の人(仮)ですが、
このときばかりは、何故か憎んでも憎みきれないほどの何かが、かえる達の胸に沸いて出てきた事だけは
確かでして…。


そう遠くない未来、最終的には、ここにいる人達全員で、
この上の人(仮)を振ってしまう予定です。
うきー。
      
 
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