平成18年9月14日。
 
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年頃になると、部屋が別になるという素敵な常識はどこへやら。
小さな家に住んでいたかと思うと、いきなり一家離散状態になったかえる家(過去)です。
なんか人生波乱万丈。

毎年来るお年玉、入園式、卒園式、七五三等に戴くご祝儀の数々。
押し戴く子供の目線にとっては、もう間違いなく紙幣よりもおもちゃ、
それがダメなら硬貨でもらえたほうが、自分のものには出来るし、お財布には入れられるし、
取り上げられないしと、幸せ大満足なものなのです。

住宅事情的に一間でほそぼそと生活してたせいで、自分ひとりの部屋というのを貰うよりも前に
自分の通帳というものを持っていました。

多額の紙幣で戴いた時には、容赦なく10年貯金にされては悲しみ、
こつこつと貯め続け、一定の額になったと満足していたら一気に定額に入れられては憤慨し続けたりと、
通帳に影響を与える生き物を憎むカエルへと成長するには十分な幼少生活でした。

毎月お小遣いを入金してもらっては引き下ろし、
お小遣いを貯めては入金し続けていたので、当時のお小遣い帳は間違いなく通帳。
銀行的に嫌なお客その一となっておりました。

ところが、ここ最近は流石にこまめに銀行に行く時間と根性は発生せず、
その上、普段振り込まれる銀行と、当時からのお小遣いを貯める銀行が違う為、
数ヶ月に1回ぐらいの使用頻度しかありません。

世の中の銀行事情についていけず、ぼんやりしている間についうっかり自分の銀行が統廃合で消えてしまっても、
統合先の銀行で入金が出来るので、「うん、そのうちちゃんとやろう」と処置は放っておいてしまっていました。

最寄のATMコーナーが当初の銀行のものだったので、そこに行きさえすれば入出金が出来たからです。

が、ここ数年何か嫌なことでもあったのか? といわんばかりの銀行統合再ブーム。
ついでに、ATMコーナーも廃合ブームにあったのかあちこちで撤収が繰り返され、
呆然としている間に、最寄のATMコーナーがなくなっておりました。


流石に、数ヶ月に1回の入金とはいえ、無くなっちゃうと困ります。
どうにか入金と記帳はしないと後々困ってしまうと、銀行を探し出し、
のそのそと雑用を片付けてきたのですが、心配なことが唯一つ。

これ、全部記帳し終わったらどうなるんだろう…。

何年も前から使っている通帳なので、使い始めの銀行名と今の銀行名はあからさまに違います。
途中で名称も大幅に変更されたので、毎回「ここで良いのだっけ?」と真顔で悩めるほどなのです。

使い終わったら、窓口に行けば取り替えてくれるのか、
口座を開いたところは既に存在しない為、振込みすら出来ないこの通帳は一体どこで取り変えてくれるのか、
架空口座とか言われて持っていかれると、それは本気で困ってしまうのでいっそ言わずに全額引き出しが良いのか、
微妙に困ってしまう、この口座。


統合した結果、毎回素敵システムが満載になりますよとCMでは言ってくれるのですが、
すればするほど、大元の口座がどこに行ってしまうのか心配になってしまう小心者がここに一匹。


密やかに怯え倒すXデーまで利子記帳を含めるとあと5ヶ月ぐらいなのですが、
この通帳、一体どうすればよいのだろうか? と時折心配になるのです。


旧、三和銀行。
彼は一体どこの子になってしまったのでしょうか…。


日々途方。
      
 
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