平成18年9月16日。
 
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ようやくワッフルメーカーをゲットしたものの、夜中にレシピが無い事実に気づく。
取り寄せの紙を書いてから、大体1週間。
満を持してというよりは、既に通り過ぎてくるのが当たり前になってしまったような、
そんな倦怠期みたいな気持ちで届いたワッフルメーカー。
初めてのデートでは決してしないようなミスを、うっかりやってしまったかえるです。
日常生活、ミスでも人死にが出ない辺りが素敵です。

焼き菓子、それも軽めの物を焼くときの小麦粉。
牛乳。
卵。
柔らかくした無塩バター。発酵するのは美味しすぎるのでそれは特別の日に。
砂糖はちょっとだけ。
ドライイースト。
パールシュガー。

と、冷蔵庫を見れば大体そろっている材料で作るワッフル。


真夜中にふと食べたくてたまらなくなるお菓子にも関わらず、
作るのが手間な分、今まで手を出さないようにしてきたのですが、
「食べたい」という欲のためだけに、うっかりと手を出してしまいました。

家に届くまでに少々時間がかかったため、最低限の材料だけをそろえてお迎えし、
一度試しに作ってみようと思ったのが、夜の10時過ぎ。

ボウルや材料、ハカリなどを出してきて、「さて作ろうか」と思ったものの、
イースト菌を使ったお菓子のレシピというのは、かえるの家には皆無でした。

けれども、「作るぞ」と意気込んだ気持ちの都合上、黙って不貞寝するほど大人ではありません。
どうにかグーグルさんにお伺いを立て、最小の量で作ってみることに。

小麦粉、人肌に温めた牛乳、柔らかいバター、砂糖と牛乳にいれたイースト菌。
既に夜中で涼しい為、発酵させるためにとりあえず温めたお風呂場で30分放置、
そのまま、ポットの上に一晩という、間違いなく酷い扱いのまま朝のご飯と相成りました。


かえる、今まで一度もイースト菌と仲良しになったことが無いのですが、
彼らは人肌ぐらいの温度になると、物凄い勢いで炭水化物を水と二酸化炭素に分解します。

流石に全部発酵されると困るので、程ほどのあたりで発酵をとめて焼いてしまうのですが、
そんなことなど露知らずに発酵させたまま眠りについたかえる。


次の日には、全力で水っぽくて膨らまないワッフルの形のおせんべいが焼きあがりました。
もっちもっちなどせず、ばりばりと香ばしいワッフル。
生イースト菌の量と間違えて、倍量のイースト菌のため、イーストの味がするおせんべい。
うっかり大量に食べてしまったら最後、お腹の中でも分解を続けるイースト菌。

一日中、何故かお腹がぼこぼこするという奇症状に苦しめられた結果、考え付いたことは、
「レシピ通りに作るのが世の中一番失敗しない」
「発酵が出来る何かが必要だ」
なる、物凄く基本的かつ重要なことでした。

「作りたい」というだけで、夜中のラブレターのように全力疾走すると、必ず失敗するという
そんな見本のような一品でした。


追伸。
かえるの家の電子レンジ、下ボタン2回押しで「発酵」が可能でした。
物凄く切ない。
      
 
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