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北海道出身の人に「どれだけ好きなの!」と突っ込まれる程に愛してる。
うっかり垂れ幕を見よう物なら独りでこっそり乱入するかえるです。
美味な物万歳。
お昼ご飯を独りで食べる。
ちまこちまことお使いで都内循環をしている都合上、なかなか人様と合わせられないのがお昼ご飯。
ヒルズ族の友達のように、「食堂にいく暇があれば、パンを机でかじる」と言うのも捨てがたいのですが、
出先にかえる机が有るわけが無いので、普段は駅中でもすもすとご飯を頂いております。
けれども、暑さも和らぎきり、涼しいやら寒いやらになってくると、食欲は夏の2倍増し、
何かこってりうまうまな物は無いかと、お手軽駅中から外デパートへと興味が移っていくのです。
大体このぐらいの時期に、それを狙っているのでは? と思うほどに乱発されるのが物産展。
沖縄、九州、四国、京都、大阪、東北、北海道と、美味しいのか適当に集めたのか、
来た順番でつめたのか、さっぱり分からない無秩序具合で、
あっちこっちのデパートで日々物産展が繰り広げられているのです。
沖縄なら、ちょっつね。
九州なら、もっちーぷりん。
四国は、水分たっぷりの梨か生うどん。
大阪は粉物は何でも美味だけど、個人的には郷愁をそそりすぎて新幹線に乗りたくなる。
東北は行ったことが無い分、純粋に美味しい。
北海道はえらい。
と、旅行先だと確実に体調を崩すか寝てばかりで食べられない分を、
何もここで回収させなくてもも・・・と思うほどに美味しくいただける物産展。
などと、近くに物産展があればお昼かお夕飯はそこのものにしてしまい、
日々うはうはと過ごしていたところ、物産展の移動を目にしてしまいました。
一つ出来たと思ったら、筍の様にあとからうごうごと出てくるデパート。
それぞれ違うデパートにもかかわらず、殆ど同時期に同じイベントをする為、
いつものデパートが物産展を終了したなと思ったら最後、奥のデパートがあとを引き継ぐかのように
同じ期間、殆ど同じお店で殆ど一緒の物を企画してくれるのです。
駅で隣とか、激しく両端のデパートでならいざ知らず、直線距離にして300m無いところでの
物産展のデパート移動。
荷物の撤収、設営に中1日と考えると、人件費、輸送コストがかからないという利点があるにしろ、
お客はまったく同じという素敵状況に陥るのではないか? と、
日々もぐもぐと食べながら考えにふけってしまうのです。
美味しいものが月の半分。
きっとこれは、「秋は美味しく食べるもの」というデパート全体の陰謀に違いありません。
もしもし。
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