平成19年1月25日。
 
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美味しいものや幸せなこと。
色々しんどいことばかりが続くと、瑣末なことでも幸せだなぁと携帯に打ち込み続ける。
そんな毎日を送っていたところ、「心理は?」という的確な突込みを受けました。
けふ。

朝起きてから、夜電話に出られるまではいつまでも。
携帯の電波が通じるところで、先約さえ入っていなければ、受けていた相談電話の数々。

具体例を挙げてしまうと、誰だか特定されてしまうほどの現実味溢れる相談内容ですが、
面白いのから、幾つか足したり引いたりして更新に使わせてもらったのから(了解得てます
墓場まで一緒に持っていかないといけないものから、ほんとに様々です。

真夜中よりも、朝日が昇る少しだけ前。

そんな時に、唐突に目が覚めて絶望に打ちひしがれる限界少し手前で、
最後の手段とばかりに電話してくる声達。
この手の勉強を始めるきっかけとなるぐらい、昔からそんな電話が絶えたことはありませんでした。

春など、季節によって一気に来る人。
家族構成やストレスの蓄積によって閾値を越える人。
いくつかの病院を紹介するほど酷い症状の人。

うっかり、夜中専門病院として開院したら昼間寝ていられるのでは? と思ったことがあるぐらい、
かえるの携帯は繋がりにくいと有名になったこともありました。
…仕事の電話も通じなくて怒られました。


唐突ですが、心理相談の大原則は「多重関係の禁止」です。


普段も会って会話を交わすような人に、深刻な話をするのが躊躇われるように、
心理相談を受ける人は、その人の日常から逸脱していることが求められます。

そこではどんなに泣こうがわめこうが暴れまわろうが、普段の生活でばれなければ、
症状が改善したときには問題なく日常へと帰ってこれます。

逆に、日常生活上でそんな事をしたらまずい状況だからこそ、
非日常で日ごろのストレスの大解体作業をかえる達と共にやるのです。

それなのに、日ごろ関係している人に相談するというのは、
改善した後にその人と会うと偉く恥ずかしかったり、引け目を感じたりして、
余計症状が悪化することになりかねません。

相談したいけど、相談したら後で困るということは、相談しない。
あるいは、絶対日常生活に関わらない人にするのが一番です。

そして、「金銭の契約」も治療においては重要とされます。

びっくりされることも多いですが、「この金額を払っても解決したいこと」だと思えば、
状況は短期間での改善を見ることが出来ます。

うっかり安易に相談できる人が居すぎると、「解決相談」なのか「愚痴」なのかが、
だんだんと分からなくなってくるからです。
相手をしてくれる人だって、時間が無限にあるわけではありません。


ずっと相談を受けていて。
その相談が、だんだんと解決相談の域を逸脱しているという事に気が付いた時、
ふと、相談に乗るのはやめようと思うようになりました。

「今すぐ」の緊急性があるものでなければ、ある程度までは自分自身で解決する事柄枠ですし、
気付くと自分の弱みを全部かえるに喋っていたという恐怖生活に陥らせなくて済みます。


そんなわけで、だんだんと相談をうけなくなっていたここ数年。


確かに日常生活は安定しました。
夜に寝て、朝まで携帯の音で起こされないことが確定される夜というのは、
精神安定上すばらしいものです。

けれども、あまりに心理方面での相談が無いからといって、CDviewにパソコン版心理学辞典が消えていても
さっぱり気が付かないというのは、いかがなものかと思うのです。


…なんだか、財布を持たずに山盛り買い物に行ったとき以上に真っ青になった今。
必要に応じて勉強するのではなく、ちゃんとちまちまするべきだと悟りました。

あわわわわわ。
      
 
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