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先方にご挨拶に行くときや、お願いをしにいくとき。
はたまた、全力で謝りに行く時や、「娘さんを僕に下さい」の会を繰り広げるとき。
その中でも、最も大変なのが「ちょっとしたお礼」のお持たせではないか?
と思うかえるです。
ねぇ。
研究室にご挨拶に行くなら、坂角の海老せんや小袋にきっちり分けられた日持ちするもの。
研究結果を渡しにのこのこと出かけるのであれば、出先の女子の好みをそれまでに。
謝るときに有効なのは、名前は聞いたことがあるけど食べたことのない、
ちょっと値の貼るものを先に、入手困難なものを後から付け届けを。
用途と相手先にあわせて、みっちりと分けてあるかえるの「付け届け」フォルダ。
作ってしまうまでは、割と手間だったこの作業なのですが、
何年も同じ事をしていると、そのうちルーチンワークへと近づいていきました。
ところが、ルーチンワークにならないのがただ一つ。
食事を取るには時間や関係性が構築できておず、かといってお礼無しでは心象が悪い程度の
緊急性のある雑務をお願いした相手への贈り物。
間違いなくちょっとした贈り物の会になるのですが、
さほど人間関係が構築されていないので、何が好みかもいまいち分からない中で、
どうにかお礼の気持ちを形にしておかないと後々まずい。
最初の頃は、ちょっと面白い消え物にしていたのですが、
小さい消え物だとお返しするタイミングや好みがまた難しく、
「気を使われた!」と更に気を使われてしまう悪循環になるときもあるのです。
相手に気を使わせず、こちらの感謝の気持ちだけ伝えるにはどうすれば?
と、雑貨屋さんや文具屋さんにて、日々ため息を付いていたのですが、
偶然開いた雑誌内にて、素敵お持たせを発見。
これは行けるか!?
とワクワクしながら注文し、友人への小さな贈り物にしてみた所、大ヒット。
もともと、小さな役に立たない綺麗な物を入手するのが大好きな人達ばかりなので、
どこまで汎用性が広いかはわかりませんが、
女性でこの手が苦手というのはあまりいらっしゃらないと言う事で一つ。
ホテル・バタフライのバタフライブックマーク。と、メモ帳。
そのまま送っても、借りた本に挟んでも、
他の物と共に、正しくメッセージカードとして使っても、
綺麗な発色の蝶が何となく豪勢なふりをしてくれる一品。
何処にもないホテルの、お部屋や売店でこそりと 入手するしか無さそうな不思議な生き物。
デザインと言うのは、こんなに世界を広げられると言う事実にうっとりしつつ、
こそりと在庫を使うのです。
ホテル・バタフライ。
きっと、紗のカーテンにだって蝶が止まっているに違いありません。
すごいなぁ。
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