平成19年3月5日。
 
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大好きなものが、一年に一度「自分の誕生日」にも特別なものを作っていると知ったとき。
幸せと同時に、どうして今まで知らなかったのだろうか? 
と、疑問に思ってしまうことは、かえるにとって良くあることです。

それが、今日一日だけの限定販売が延々と続くという「一年中特別」であればなおさら。

というわけで、めろめろしながら一年を待っていたかえるです。
こんばんは。


数ある大好きの中でも、トップの方に入るのでは? と思ってしまうチョコレート、
そのチョコレートが、毎日毎日「その年、その日のチョコレート」なるものを発売していると
知ったのは、くしくも自分の誕生日の次の日、そうと知らずに入ったチョコレート屋さんででした。

濃い目に入れられた紅茶に、ひっそりと添えられた小さなチョコレート。

流石チョコレート専門店だと一匹大喜びし、いそいそと食べようとした時に、
目が合ったのは「2006 02 25」という文字でした。



かえるの誕生日は、どう考えても一日前。



このチョコレート屋さんは1週間分ぐらいのチョコレートはストックとかしてくれてないか?
と、2週目のチョコレートを頼みに並んだついでに、店員さんに聞いてみたのですが、
「今日のチョコレートは、今日しか販売しないのですよ」なる素敵なお返事が返ってきました。


…かえる、来る日を間違えたというのは良く分かった。


濃厚なチョコレートアイスと共に、苦いの極地のカプチーノをかけたものを口にはこびつつ、
来年こそは、絶対に手に入れようと思ったのが去年のあの日。

あれから、手帳にも、デスクトップにも、携帯にも「東京駅、100%」と書き散らし、
どうにか自分の誕生日にはラストオーダーまでは滑り込む時間で上がったのにもかかわらず、
ついうっかり、夕飯の買い物をしてしまい、帰宅したのがラストオーダー後。


誕生日に、誰からも誘いが無かった事実にしょげかえるよりも、
あれだけ楽しみにしていたチョコレートを今年も買いに行けない事に気付き、
文字通り悲鳴を上げたのが19:30過ぎでした。


毎日毎日、特に何かの関係性をもってチョコレートを出していないので、
一体自分の誕生日にどんなチョコレートが売られていたのか? がさっぱり分からないチョコレート。

食べたいなんて贅沢言わない。
せめて、どんなチョコレートだったか教えてもらいたい。
どうせなら、今からお店に電話して取り置き頼みたい。
一年待ったのに、自分のおばかー。


などと、冷静なんだか、わがままなんだか、食い意地がはっているのか、興味が先なのか、
純粋に動揺すると、どこから手を付ければ良いか分からない状態になりつつも、
どうにか、Googleさんにお伺い。

明治、チョコレート100%カフェにつないでみたところ、
前回は無かった「ネットショップ」なる素敵な青い文字が躍っておりました。

もしかして、入手可能? 


今度は別の意味でどきどきしつつも、期待はせずにこっそりと覗いてみたところ、
過去の日付のものは入手不可能のようですが、当日から1−2ヶ月ぐらいのチョコレートなら、
味も予約も入手も可能とのこと。


次の瞬間、全力で籠に放り込み、即会計。
配送日付に丸をつけなかったせいで、数日受け取ることが出来ない受難に会いましたが、
それでも、372日ほどまったおかげで、今年のバースデーチョコレートを手に入れる事が出来ました。

最初の口解けは、明治のミルクチョコレートらしくなめらかに。
かとおもうと、ミントの華やかかつはっきりとした味で、チョコレートのとろりとした甘さを全力奪回。
「ミントチョコレート!?」とびっくりしていると、ラストで苺のふわりとした甘さと粒々が
ミントのパキリとした固さをそろりと溶かしてふんわりと。


一枚で3度も楽しめるなんて、一体どこのパヒュームなんだ? と思ってしまうぐらい、
小さくて、個性が強くて、さっぱり出来るバースデーチョコレート。

小さくて無難なチョコレートであっても、多分物凄く喜んだのですが、
ちょっとぐらい個性強すぎであっても、楽しく思えてしまうのは「自分の日」だと思ってしまうから。


沢山待った甲斐があり、なおかつ贈っても戴いても幸せになれそうなチョコレート。
バレンタインにばかり贈るより、印象に残りそうだなぁと思えた一日でした。

あ。
想像するより、ずっとずっと美味しいです。
      
 
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