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それまでは疑問に思わなくとも、意識したらそれで負け。
人でも、物でも事象でもって、気にしたら世界が変わることがあるのだと感動しているかえるです。
こんにちは。
学会に行ったからと、家に帰ってきたからと、ちょっと帰国してきたからと、
ちょこちょこと戴く各地各国のお土産。
最初の頃は美味しくいただいていたのですが、ふと気付いたのは地方銘菓の存在でした。
家が広島にあるので、戻る度に紅葉饅頭を食べ散らかしたり、
水戸ののし梅が好きでたまらず、みつけしだい剥きちらかししていたのですが、
考えてみたら関東に住んでいるのに東京銘菓を食べた事がありません。
新幹線に乗る度、東京駅で乗り換えをする度に、山のような銘菓をみているのに、未経験。
毎年のように、新しい商品から消える商品、定番から変わり種までみているのに、未体験。
世の中、気になるものは一度は体験しておいて損はありません。
成功したら大喜びし、失敗したら話のタネだと思い切ればよいだけです。
と、言うわけで、興味を持ってくれそうな方々に片端から提案し、
食べてみたのが、東京ばな奈、ごまだんご、ひよこまんじゅう、東京カステラ、銀座メロンの合計5つ。
見るだけだったお菓子の包装紙を引き破り、
写真に納めるだけおさめては、口に放り込む。
他の名菓に似ている味と、食べた瞬間に全員で思って思考を停止させて見たり、
頭から食べるか尻尾から食べるか、皮だけ剥いちゃうかと話し合ってみたり、
甘いものばかり買い込んだので、塩っぽいものが愛しくなったりした数時間。
やはり、定番かつ変わり種すら売れている東京ばな奈がダントツで美味であると、
満員一致で納得した「東京名菓を食べる会」。
お腹も知識も欲望も満足させ、意気揚々と帰宅し、
関東に住んでいる友達に、楽しい会があったと話しふらしていたのですが、
出張の多い友達達には既に周知の事実でございました。
出先の会社に手土産で持って行くおやつたち。
最初のうちは、東京の和菓子屋さんで調達するも、回数を重ねるとネタが尽きてくる。
疲れ果てて、これでいいかと新幹線で適当に買っていくばな奈なのに、
これが相手側に大喜び。
次回からリクエストされ、何回、何種類のばな奈を買ったかなんて分からない…。
そんな、喜べばいいのか、他の和菓子屋さんの立場はどうすればと
凹めばよいのかいまいち分からなくなるまでに、お持たせとして有名になっていたばな奈。
ふかふかスポンジに、とろりバナナカスタードというのは、味覚としても、
ちょっとしたお茶請けとしてもばっちりなのだと、しみじみと学習した名菓の会でした。
一つ、要らない情報付きで勉強になった味覚の不思議。
ただ、気になって気になってたまらないのは、
名産でもないのに、何で東京なのにバナナなんだろう? と言うことで。
はて。
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