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寒さで膨れる雀をみるたびに、人間も膨れられればいいのにと思うかえるです。
膨らまないかわりに、貼るホッカイロべたべたです。
ぶるり。
おめかしをしようと、さっぱりしまいと、外見に差がないにもかかわらず、
身だしなみとしておめかししなくてはならないお年頃になっていました。
どうにかごまかして生活しているのですが、飲み物を飲んだり全力疾走すると落ちてしまう健康の素。
塗らないと具合が悪く思われ、塗る時間は無いと言う悪循環。
一体どないすればよいのだか!
と、日々途方に暮れつつリップクリームで保湿する生活をしていたのですが、
周囲の評判の芳しくない事この上ありません。
かっちょいい大人になるにはまだまだ修行が足りないみたいです。
こうなったら、きちんとおめかしするのではなく、
小手先でごまかすしか未熟者には手がありません。
色付きリップで、大ごまかし開始です。
お店でこそりとほんのりピンクを買い求め、そーっと塗ってみる。
まもなく予想以上に真っ赤になった唇に、「矢毒ガエル!」と驚愕し、再度お店に泣き求める。
思い返してみたら、口紅だって各会社が多種多様な色を出しているんです。
色付きリップだって多種多様に違いありません。
ポケットに放り込んで移動できて、ちょいと塗り直せる生き物。
どうせなら、ちょっとだけ色がつけば元気に見えてちょうどいい。
そんな小さな欲望から始めた色付き難民。
子ども向けと侮っていましたが、なかなかあいつもしたたかです。
うわん。
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