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筆記用具が自由になるまでは、毎晩削って仕舞い込んでいた長い鉛筆。
うっかりこすると紙が雲がかり、影を消しゴムで消すと光がさしてしまう。
よくよく考えると、文字を書くものというよりは絵を描く方が
よっぽど適している気がするかえるです。
こんばんは。
持ち物が制限されると気合が入ってしまうのが、持ち物への愛情。
おたまじゃくしのみぎりには、キャップに愛情を傾けたり、
消しゴムに愛情を傾けすぎて使えなくなったり、次の筆箱を妄想するなど、
文字通りの本末転倒具合な生活をおくっておりました。
そんな中でも大切すぎて全く使えず、毎日引き出しから取り出してうっとりしていたのが、
外装、ピンク色のBの鉛筆。
綺麗なピンク色だけでもめろめろなのに、頭の方には赤いプラスチックの石がついておりました。
今でしたら躊躇無く使えますが、当時は宝物の中の宝物。
先を尖らせてしまうなんて夢にもおもわず、ただただ、うっとりしすぎ、
挙句、親にバザーに出されてしまうという衝撃な最後を遂げてしまいました。
しかし、夢はかなうものです。
新しい雑貨コーナーのページをうろうろとしていたところ、
ピンクでつるつる、挙句、スワロフスキーの石付きの鉛筆取り扱いを発見しました。
小さな頃は一本しか持てなかった素敵鉛筆。
今でしたら、望む本数大人買いが可能です。
思わず、「こっそりと買いに行こう!」と心に決めつつも、
「小さな頃にほしかった物の大人対応商品」というのは、確実に需要があるなと、
しみじみした一日でした。
鉛筆、一体何に使おう?
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