
9月5週
ピンポイントで好きなものがずれております。
基本的にひきこもりで本と妄想だけで生きておりますが、まれに積極的に出かけるときがあります。
端的に言うとマンドラゴラです。
山や畑に生えていて、引っこ抜くと「きゃー」と悲鳴を上げながら抜かれ、
聞いた物はそれまた大変な事になってしまう生き物です。
主に薬草になったり、調合される原料になったりします。
マンドレイクにちょっと似てます。
現物のマンドラゴラに会うには、物語の世界に飛ばされないと難しいのですが、
踊って悲鳴を上げるマンドラゴラになら、ハロウィン強化月間のディズニーランドで、
日に2回ほど拝見可能です。
というわけで、マンドラゴラ用のデジカメを持参し、1時間前から延々とパレードを待ち、
接近遭遇、デジカメ激写、現像に回し、生マンドラゴラさん写真集を作っては崩れ落ちる。
という一連の季節行事をこなしてきました。
専用のデジカメを購入してから3年目です。
かえるもようやくデジカメの使い方を会得です。
ズームも対象メートルへのボタンの切り替え方も覚えました。
その上年もとりました。
今なら遠くから見詰めるだけではなく、キャストの方に、
「マンドラゴラさんが良く見える場所を教えてください」と聞けるようになりました。
人見知りからも成長です。いやっほい。
ズームモードも必要なく、ふわっふわの感触もよくわかりそうなマンドラゴラさんと接近遭遇です。
ダンスなので目の前で激しく踊ります。叫びます。めろっめろです。
暑さも相まって気を失うかと思いました。
黄色い声というのは、気を失わない代わりに何かを絞り出しているのだと学習しました。
生まれて初めて叫んだ相手はマンドラゴラさんです。紫大根(意訳)です。
我ながら驚きました。せめて、はじめては人間であってほしかった。
そんなわけで、マンドラゴラでした。
あまりの接近遭遇に動揺した挙句、ズームのまま撮り続けた写真はサムネイルを紫色に染め上げ、
帰宅して丁寧にみなおしたら、フレームアウト・ピンボケマンドラゴラシリーズにしかなっておらず、
膝から崩れ落ちたりもしましたが、マンドラゴラさんでした。
例1:踊っているのか、驚いているのか分からないマンドラゴラさん。
例2:ほぼ盗撮の上、ぼけぼけで仕方のないマンドラゴラさん。
好きなものは出来るだけ最後まで大事に取っておいて、時たま痛んでしまうこともありますが、
今期に限っては、もう一回ぐらい接近遭遇しても良いのではないか?
そんな気持ちになったマンドラゴラさん写真集でした。
ちなみに次点は、木が好きです。
愛が少ない方が良い写真というのは、一体どういう事なんだろうか。
しょんぼり!
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