平成25年6月2日。
 
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6月1週。

「やるやる」詐欺

@主に頼みごとをしたときに「やっておくよ、やるやる!」と快く引き受けるも、
 いつまでたってもやってくれない詐欺のこと。

Aエビで鯛を釣る様子です。または、その様です。



最近、テレビやラジオや電車の広告やら市の連絡網やらメールやら防災無線らで、
「オレオレ詐欺」だけには気をつけてくださいと、より一層の周知徹底をはかられております。

大変結構なことです。

きっと、子どもや孫が大変可愛らしくていてもたってもたまらない所に、この経済情勢の悪化です。
「世の中で迷惑をかけることだけは」と、愛情と共に出してしまうに違いありません。

世の中の不安と祖父母の子孫かわいらしさに付け込んだ、ツボをついた詐欺です。
開発者は相当賢い方だと浅慮しております。


しかし、生まれてきたものがオリジナリティーを加えてどんどんと成長し、
「これは誰でもひっかかるぞ!」の域に達しているのも事実です。
賢い上に向上心を失わない。
これを別の方向に向けていたら、さぞかしひとかどの方になっていたに違いありません。
重ね重ね残念です。


というわけで、毎日毎日「オレオレ詐欺」なる商法の手練手管を告知されていたかえる、
とうとう心配になってきました。


うちのおばあちゃまです。


昔は「清く正しい大阪商人(自称)」として、手堅い商売(伝聞)をしておりましたが、
流石に最近の賢い人による手練手管の商法には乗ってしまうに違いありません。
だまされるのも困りますが、それ以上にだまされたと知った後の衝撃に耐えられるかが問題です。


それとなく、電話してみました。


かえる:「最近は親戚一同、金を扱う部署に居ないのよ。それに昨今小切手や札束は持ち歩かないのよ。SFよ。」

おばあちゃま:「分かったわ!何かあったら見捨てればいいのよね!」


若干の齟齬がありましたが、見捨てていただけた方が予後がよさそうです。
ひとまず安心しました。


おばあちゃま:「で、話は変わるのだけど、最近はインフレが復活してみるたいで大丈夫?
        私の時は月謝が1月で丸が2つも変わったのだけど、今回も変わるの?
        お米買うのも大変かもしれないから、ちょっと送っておくわね!」


「こちらからお願いしたら、見捨てる」というルールは成立しましたが、
「あちらから心配して、送る」というルールも成立している事にも気付きました。


大問題です。


おばあちゃま:「それでね、この前テレビで見ていたのだけど、そっちの名産のお魚が美味しいって聞いたの。
        お暇な時にでも、ちょっと送ってほしいのだけどおねがいね! じゃ!」


かえる「おおう。」

更に問題が発生しました。

先ほどまで送金のお話でしたが、今はお求めにくいお魚のご要望を出されております。
これは、確実に送金よりも大きいお魚コースです。
かえる知っております。過去に何度もされているパターンです。


あれです、オレオレ詐欺!じゃなくてやるやる詐欺の方!


かくして、連日あれだけ「オレオレ詐欺」の手練手管に恐れをなし、心配し、電話をしたかえるには、
軍資金(一部)と、お魚を買うという指令のみが残されるという、
気づけばエビ係となっておりました。


「オレオレ詐欺」に引っ掛からない一番の県は大阪だそうです。
そんな大阪で「清く正しい大阪商人(自称)」をされていたおばあちゃまを心配をすること自体、
仏様に法典の心配をするようなものだったのかもしめません。


心配したくて心配すること。
心配した結果、あっれー?な結果になる事。


つくづく、世の中にはいろんな事象や様相があるものなのだなーと思う夕暮れ時でした。

お魚は、明日買いに行ってきます。



あっれー?
      
 
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