平成25年11月24日。
 
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11月4週。

大変よく壊れました。

春先の腕時計の金具がはじけ飛んだのを皮切りに、鞄の金具もはじけ飛び、
夏のおばあちゃま、エアコン、給湯器2台の故障、秋の屋根のビニールコーティングの摩耗、電話線の故障と、
大きなものから小さなものまで、まんべんなく壊れました。

1つの季節を欠かす事も無く、常に何かしら壊れたこの1年。
きっと、この冬も何かは壊れるだろうと思い、諦めの心境だけは持っておりました。

しかし、壊れるような物は既に破損・修理済みです。
次に来るのは、「家、丸ごと何かでやられる」「人、いきなり何かでやられる」ぐらいではないか?と、
台風が来れば飛ぶのではないかと覚悟し、雷が来れば落ちるのではないかと神経ばかりすりおろしました。
おかげで胃が大変痛い冬でした。

が、壊れません。

冬に入るにつれて天候は安定し、毎日穏やかな天候のもとまったりと日常が過ぎていきます。
淡々と過ぎ去る安定した日常です。
万歳、ようやく嵐は去ったのだ!万歳!

と、大喜びしながらようやく衣替えを決行しましたのですが、
冬の故障はこちらに潜んでおられました。

春先にしまった冬物の類。
普段なら夏過ぎたあたりで一度チェックしては防虫剤を入れ直すのですが、
あの暑さと大混乱で、そんな手間暇のかかる事はしておりませんでした。


冬物は防寒の都合上、天然素材を多目に使った服を多目に仕入れております。
値段的にも質量的にも大変圧迫いたしますが、これまた虫には大変美味しいもののようでございます。
そんなものを半年見事に放っておきましたので、立派に虫に食われておりました。



精神的に物凄い衝撃でした。
何もない所で、実際に頭がくらくらといたしました。



1年に1枚づつ、こつこつと買い集めている冬服シリーズ。
中には10年使っている手袋や、5年着ているセーターというものも少なくありません。
もう少し流行りには乗りたいのですが、温かさには代えられません。
が、それらが虫喰いにあうなんて!!


これから本格的な冬が到来します。
小さく喰われているセーターなどは、自力で修理して家用に回すとしても、
何か所も美味しくいただけれている服なんかは一体どうすればいいのだろうか。
修理可能なのか、それとも新しい物を買った方がよろしいのか。
それにしても優先順位はどれからなんだろうか。

と、パニックに陥りながら買い物に出かけたのですが、素敵なものはお求めにくいお値段です。
一体何を諦めて、どれから手に入れるべきなのか? というのを脳内で討論始めたあたりで気付きました。

いつも使っている香水が売り場にない。

聞いてみたところ、廃番で、在庫も既に日本には無いそうです。
というわけで、範囲を海外にして探しました。
見つけたのでとりあえず在庫をお願いしました。予算が無くなりました。



人は時として、生きていくのに必要なものよりも、幸せだけを追い求める瞬間があります。
駄目だと分かっていても、うっかり買ってしまう事もあります。

手元にあるのは香水の引換券。
現実にあるのは迫りくる冬の寒さ。


果たして来月からどないするべーか?というのが、今年最後の「壊れた」対策になるといいなぁと、
しみじみ思う冬故障です。


まる。
      
 
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