平成25年12月1日。
 
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12月1週

真実、どう理解したかは謎のままです。


義務教育から、ちょっとひねって専門、更にねじれて社会に出てからも、
人間、どうしたって物事に理解を求められる事がよくあります。


一度に一つの事だけを言ってもらえるのなら良いのですが、幾つもの部門に分かれていたり、
前提条件が異なっていたりすると、だんだんとまずい事へとなっていきます。

人間社会に長くいたりすると、「なんか違うぞ?」という時に確認したり、
幾つか例を出しては意思疎通したりもいたしますが、
そこまで重要ではない事は「だいたい」で理解したりいたします。


かえるの場合、必ず頭の中で「何か」を想像して物事を理解しております。


辛い出来事であっても、目と手足がついていれば何でも可愛らしいものですし、
何より一度頭の中で妄想しておけば、後々思い出しやすいのです。


というわけで、世間をにぎわしていた「アイソン彗星」について、
ふと上司に聞いてみました。

仕事前のちょっとした世間話、茶のみ話ぐらいの気持ちで聞いたつもりでしたが、
人は、自分の好きな物に関しては雄弁になるものです。

語られました。

そもそもの彗星の構成物から、発見の過程、それがどうして太陽に引きずられてくるのか、
「ほうき星」の正しい尾の角度から、仮説、消滅の過程とそれが天体ファンにどれほどの
衝撃と希望と絶望とやけっぱちと新たな角度からの希望の光と成り得たのかについてまで。

いっそ、90分の授業にして公開すれば良いのではないか?と、
こちらが真顔になるほどの熱量とボリュームでございました。

しかし、話を振ったのはこちらです。
話半分で聞き流しては、後日禍根の種となるかもしれません。
ちょっとぐらいは理解しておかなくてはなりません。

滔々と話される言葉の中から、分かりそうな単語を適当に選択し頭の中で想像。
何だか成長物語らしいので、成長した事が確定したら、単語を拾いだして想像。


彗星の成り立ちの話のはずでした。
聞き終わる頃には、日本特有のゆるキャラが成長しては萌えキャラになる話になっておりました。

決して聞くことをさぼっていたのではありません。
必死で理解しようと努力した結果、努力の方向を間違えただけです。


人間、同じ話を聞いたとしても「どの単語を重要とするか」「どの角度で理解するか」は
残念ながら千差万別です。

努力の方向性をどうにか上手く変えられたのであれば、今頃かえるはひとかどの人物になれたに違いない。
と、脳内ゆるきゃらを愛でる一日でした。


要・方向転換!
      
 
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