
12月3週
とにかく嫌なものは、宿題でした。
毎日出される「今日の確認」めいたものから、「今週の振り返り」まで。
何より、長期の休みである夏休みと冬休みにまで出される「宿題」シリーズ。
大人になって出されなくなり、更にはチェックする大人も辛いものであると知るまでは、
とにかくあれは、大変苦手な物でした。
日常生活のリズム内で収まる程度なら良いのですが、少しでも時間をオーバーすると、
宿題への取り組みよりも、「今日何時に眠れるだろうか?」「終わらない気がする」「質が下がるか?」との
気持ちでいっぱいになるところが、特に嫌なものでございました。
質を求めれば、調べてみたい箇所や読んでみたい資料は数知れずになりますし、
さりとて、提出時間を過ぎればまず確実に呼び出しです。
「自分の求める質」を「時間内」かつ、「日常リズムを脅かさないように」短時間で終える。
あれは大変難しいなぁと思っておりましたし、「毎回どうして出来ないの?」と聞かれると、
「大人はどうやってバランスをとっているのだろうか?」としみじみ疑問に思っておりました。
しかし、かえるだって時の流れには逆らえません。
戸籍年齢上は大人になっております。
提出課題日時までに、「多分相手が望むであろう水準」に「ある程度の既存知識と応用とむにゃむにゃ」、
睡眠時間を犠牲にするという対処的対応で無理やり出せるようになりました。
大人は大体睡眠時間と精神的安定、「過去にそれやった」という経験があれば解決可能だと知りましたが、
それでもなぜか出来ない事があります。
年賀状です。
基本的に去年受け取った人+去年出した人+今年知り合って出す必要がある人。の組み合わせで成り立つ為、
住所のリストアップまではさほど問題はありません。
問題は裏です。
毎年変わる干支。
付き合いの範囲と年齢性別を問わないお正月っぽい絵柄と無難な一言シリーズ。
しかも年賀はがきは11月1日に発売開始の為、最終投函日の12月25日まで55日間で処理が必要です。
日常生活の中で早期にテーマを確定し、こつこつと描き続け、一言を書き入れる。
枚数が増えれば増えるほど、事は難解です。エクストリーム日常です。
十二支しかいないのに、枚数が決まっているのに、〆切まで55日間あるのになぜか出来ない。
これはもう夏休みの宿題の「出さないといけない事はわかっている」が「方向性と質と妥当が分からない」
にほぼ一緒の感覚さえ感じます。
何かつらい。
というか、かえる、馬なんて描けない。デッサン的にだいぶムリ!
半年ぐらい前からデッサン始めたって多分です。だって馬よ!
現在、年賀状〆切10日前。
そろそろ、馬に対してゲシュタルト崩壊がはじまりました。
大人になっても、出来ない事は多大です。
まる!
|