
5月3週。
今一度、レシピに忠実な下僕となる事にしました。
新学期、お昼ご飯、遠足や新入生歓迎会等、
学生時代には、沢山おやつを焼く機会がありました。
本当は、コンビニやスーパーの新作お菓子にしたかったのですが、
懐事情がそれを許してくれませんでした。
机の上になにもないと、さみしい。
それだけは回避したい!と、皆で知恵を絞り、
「無いなら作ればいいのだ!」と皆でおやつを焼きました。
けれども、切ない懐事情は「作ればいい!」だけでは打開できません。
レシピ通りの材料を揃えようとすると、やはり予算が足りなくなるのです。
迫りくる開催日と、減っていく予算分配。
切ない台所事情は、バターをマーガリンにし、小麦粉を安物にし、
フルーツジャムを季節のフルーツから作り上げる事を、我々に強要し、
その結果、焼き上げたものは、絶望的な「何か」となりました。
どうにかやりくりし、似たような物同士で代用したつもりですが、
やはり、代用、代用を繰り返すと、最後には違うものが出来るのです。
今思うと、成功できないおやつであった訳ですが、
そんな中で、重要な事も学びました。
・代用品を使うと、成功しない。
開催事の回数を減らしても、バターはバターを使う。
銘柄指定の小麦粉の場合、銘柄指定で小麦粉を買う。
牛乳は低脂肪の物を買わない。
学生時代には出来なかったこれらですが、大人になり、
レシピ通りの物が揃えられた時には、その味に感動しました。
素人でも、ちゃんとお菓子の味がしたのです。
材料は本当に大切である。
骨の髄まで学習した後、バターだけは奮発するようになりましたが、
レシピにはまだまだ深みがありました。
材料は揃えられるようになりました。
しかし、本当に、レシピの順序で作っているのか?
ヘラや泡だて器の使い方は、本当にあっているのだろうか?
と言う事が分からないのです。
困った、どないいたしましょう。
などと、困っていた時に見た「とてもくわしいシフォンケーキ」の動画。
そこには全てがありました。
泡だて器の角度から、泡だてきったメレンゲの硬さ具合。
ゴムヘラの使い方から、一気に型に流し込み、その後の焼き色から、
オーブンから出す時の、ふんわりと焼きあがった膨れ方まで。
今までも見ていたはずなのに、見事に見過ごしてた色々な事。
しょっちゅう焼いていたものなのに、それでも見過ごす物なのだなぁと感心し、
その後焼いたシフォンケーキは、今までよりも更に美味しいものでした。
まずは、やってみること。
とにかく忠実にやること。
オリジナルを加える事。
どれも大切なことですが、順番を間違えると大変な事になるらしい。
再度、骨の髄まで学習したおやつ時間でした。
しゅわしゅわ!
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