
1月2週
横100mm×縦148mm×厚さ0.2mm
表現方法はお好みで。
年に一度、本音と建前と技術と時間を込めるだけ込めた葉書が届きます。
年賀状です。
最近では、「年賀状なんて書かないよ。」の主義が殆どの気もしますが、
そんな中でも、義理と人情でこつこつと出しているのが現実です。
干支と、近況と、相手へ伝えるあれやこれや。
本来なら、全部手書きが良いのでしょうが、
沢山の駆け込み葉書をやっつけようとすると、そうもいきません。
住所と宛名と一言だけを手書きにしては労力を大幅カット。
ぎりぎりまでダイエットした年賀はがきを、25日までにポストに押し込む。
そんな不義理をした時に限って、年賀状が沢山来るものです。
義理がじくじくと痛む年賀状。
貰った葉書を一枚一枚じっくり見ていると、大事な事に気が付きました。
誰が誰だかわかりません。
名字と名前、両方分かっている場合は良いのです。
しかし、普段からあだ名で呼び過ぎて本名を忘れていたり、
ハンドルだったり、名字が変わっていた場合には問題です。
お正月恒例、「迷推理」の開始です。
名前から推測する。
住んでいる住所や、一緒に写っている人の年齢から逆算する。
最後は、文字の癖や内容から推理し、去年1年間で住所を交換した人を洗い出す。
美味しいお酒でご機嫌になりつつ行う迷推理。
過去の年賀状をもう一度取りだして、「ああ、○○さん!」「××さんだ!」と
堪能していたのですが、1人どうしても分からない方がおりました。
名字も名前も住所も見知らぬ方。
裏のお年賀部分も印刷一点のみと、推理しようがありません。
しかしです。
去年の年末の忙しい中、それでも年賀状を書いてくださった方。
どうにか誰か分かりたい。
分かって返礼申し上げなくてはなりません。
過去の全ての年賀状と照らし合わせ、
過去の全ての名刺とも照らし合わせても分かりません。
うんうんと唸っては考え込み、うっかりそのままこたつで寝正月を繰り返し、
切れた牛乳なんぞを買いに行き、ポストを開けた瞬間に気が付きました。
うんと遠縁の親戚だ!
普段は愛称で呼んでいたため、ちっとも思い出せませんでした。
年の初めのご挨拶。
せめてそれだけは完璧にしようと思ったのですが、
目論見は1日目にして崩壊しました。
新年、第一歩目からの人生の落とし穴。
三歩先は闇ともいいますが、かえるの人生は大概穴だらけです。
あかん!
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