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ここ最近めったに連絡が取れない友人と、こまめに連絡を取れることが増えました。
「何時に電話するから」
「では、それまでに用事を済ませるです。」
とあらかじめ予約を入れて…という行動に、少しどきどきのかえるです。
こんばんは。
相手の予定を気にしながら、秘密のように連絡を取る。
メールの返信が、相手とお話をしたい時間よりも後でないとよいなぁと思いつつ、
ぼんやりとお片付けや用事を片付ける。
いつ連絡が来るか分からない。
少しだけ、いらいらするような。
それでいて、すぐに電話が鳴って欲しいような永遠に鳴って欲しくないような。
そんな、「常に相手のことを頭の片隅に置いて…」という時間。
実はそういう時間、かえるにとってとても苦手な時間の一つでした。
いつ来るか分からない連絡。
壊れてしまったかのように、鳴らない電話。
何度電車が到着しても、目の前に現れない人。
期待するだけ期待をして結局駄目だった時、
その相手の都合を考えずに八つ当たりをしそうで。
そこまで、「他人」を心の中に入れてしまったことを、
今更ながらに思い知らされて。
出来るだけ、「相手の都合」という事を考えて動こうと思っているかえるにとって
「待つ」というのは、なんだか相手の都合を無視して動いているかのように見えて、
とても苦手だったのです。
勝手に相手に「こう」と負担をかけてしまっているように感じて。
そして、勝手に落胆して攻め立ててしまうかのように思って。
だから、出来るだけ約束をしないようにして。
「待つ」という事をしないようにしていたのです。
けれども、そんな「「待つ」と言う事を出来るだけしないのですよ」
と言う気持ちをふと人様にお話した時、
見事にカウンターな言葉を頂きました。
「待つ」というのは、別に期待をして相手に何かを押し付ける時間ではない。
「待っている時間」は、自分をもっとキレイにする時間なんだよ。
ネガティブに後ろ向きに凹むよりも、少しでも前を向いて歩けるように。
すぐにはそういう考えになれなくても、
「遅れようが、何をしようが、来るという気持ちがあったことが嬉しい」
という気持ちだけは、まず伝えてみようと。
なんとなく、そんな柔らかい気持ちになったという記憶。
今日、急ぎの用事のお返事電話を待っている間、
そんなかえるの「小さな過去」というものを思い出しました。
待つこと。
待っている間に、自分をちょっと磨く事。
上手に出来れば、お別れ時間にはちょっとだけきれいになれる気がするのです。
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