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全部使い切るのは、よっぽど気に入ったもの以外ないのにも関わらず、
つい新しいお店をみると、ふらふらと入ってしまうかえるです。
こんばんは。
パンにつけて美味しいのは、黄色いのに華やかなフランボワーズ。
とぷりと音がしそうなほど濃いミルクで作る紅茶なら、コルビエール地方のタイム。
レモンもミルクも入れないアイスティーならほっかりとするミント。
と、暇さえあれば付けたり入れたり加工したりと楽しんでいるハチミツですが、
最近新しいハチミツ屋さんを教えてもらうことができました。
かえるが普段食べている蜂蜜は、日本や欧州などが主流なのですが、
教えてもらったハチミツ屋さんは中国の漢方の花をメインにしたものらしく、
食べてみると、その味の違いに驚かされます。
ハチミツ は、甘いものである。
という定型文が、がらがらと音を立てて崩れていきそうな勢いです。
そんな苦味の多く深みの強いハチミツを、一つお土産に買ってきたのですが、
これがまだ、パンにつけてもお茶に落としても材料としても不協和音が鳴り響き、
手に負えないことのこの上ありません。
単体で食べるにはイマイチ個性が強すぎるので、加工した方が良いのだけど、
それでも上手に食べられないハチミツ。
こうなったら、こちらとしても意地です。
美味しいと思って買ってきたのに、上手にあわすことが出来ないというのは悲しいと思いつつ、
ふと目の前にあった岩茶にぽとりと入れて飲んでみました。
…美味しかった。
よくよく考えてみれば、中国系のハチミツなのですから中国から輸入している岩茶が
合わないとは言い切れません。
舐め続けていたので舌がおかしくなっていなければ、ねっとりとした苦甘さの中には
ジャスミンのふわりとした香りが残るような気もします。
ということは、ジャスミンティーを冷たくしたときに入れてみたり、
いっそ入れすぎてゼリーの時に使ったり、冷たく冷やし固めて引掻いて冷菓にしても
いけるものかもしれません。
甘過ぎるものは苦手で仕方が無いのに、ほんのりとした甘さは好きで仕方が無い。
そんな我侭をどうにかする為に、少しづつレパートリーを増やすかえるのおやつ。
今考えたのを案にして、レシピとして作り上げるだけでも、
多分相当の時間と手間暇が消費されそうです。
見つけてしまえば当たり前のような組み合わせ。
でも、見つけて、形にするまではただひたすら思考の渦の中。
そうやって一つ一つ作っていく作業というのは、それでも結構楽しいものなのです。
ぺろり。
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