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この歳で、10年ほどのお付き合いというのは非常に長いという事を考えると、
物凄い長い間のお付き合いがあるゲームの最終章がアナウンスされました。
これが終わったら、新しい世界が開かないというのは非常に悲しいなぁと思うかえるです。
こんばんは。
よくよく考えたら、本気でさっぱり分からない英語に恐怖を抱いたのが最初。
その後何年も「あれ、結局どうなるのだろう…」と心の端にひっかけたままぼんやりし、
実は日本語版があると知った瞬間からはまりだし、
次々と出てくる最新版に徹夜覚悟で望んだのがここ数年。
本読みの人なら一度はあこがれる、「本に触ると、その世界に接続する」という設定を見事に生かし、
違う世界で途方にくれながら一人で遺跡発掘もどきを決行するゲーム「MYST」が最終章になりました。
MYST という最初のゲームで、ヒント無しで解けた日本の人は100人以下という
本気で取ってつきにくいゲームでプレイヤーを謎の底に叩き込み、
RIVEN という次のゲームで、「全MYST中、最も難しい」というぎりぎりついてきたプレイヤーを
更に酷い目に合わせて睡眠不足に叩き込み、
EXILE という三作目で、「俺はMYSTを作った製作者が憎い!」とプログラマー並の悪口で、
プレイヤーの目の前から本をとって逃げ去り、
「MYSTって本を作らなかったら問題が起こらなかったのでは?」
という根源的な悩みをプレイヤーに与えつけ、
MYST URUでは、 あれだけ悩んで苦しんで、夢の中でも探していた本が、
それこそあちこちで見つかるという「今まで探していた本の価値って一体…」と呆然とし、
MYST IV では、MYSTの時の謎が解けるぞと大喜びしたのはスタートから5分ぐらい、
後は、「壮大すぎる親子確執が悪化しないとゲームが出来ないのか…」と呆然とし、
よくよく考えたら、「本の美しい世界を堪能する」という最初から、
「気づけば親子喧嘩に巻き込まれる」という壮大すぎて逆に現実味あふれたMYST。
本に接続するときの独特の音と、綺麗に作りこまれたせいで「海外旅行でもしてきたのか?」
と思わせる余韻のせいで、ただひたすらクリックを繰り返し、現実の紙に色々とメモをし、
時には読み直し、悩みながら眠りに落ち、夜中に「これかも!」と思って実行し、
さっぱりそれでは解けなかったりと、他のゲームとは方向性が異なるために、
中毒者続出のゲームだったのですが、発売から10数年を経てようやくエンディングまで発売になりました。
最初は、MYST Vの日本語版は来年発売では? いやもっと伸びる…と噂が噂を呼んだ挙句に
大混乱となっていましたが、きちんと日付までアナウンスされたので発売日まで大人しくするしかありません。
宇宙だと思ったものが壮大なおもちゃであったり、
なんだろうと押したボタンが、後で酷い目に遭うボタンであったりと、
注意力の全てを画面に注ぎ続けないといけないMYST。
あれほど「次はもうやらない」と思いつつも、新作がでると心踊るゲームは久しぶりです。
ということで。
ゲームが出たら確実に更新が止まってしまうか、
「ここ、分からない」と攻略サイトを巡回したおす状態になるに違いないかえるの近い未来。
止まったらせめて「早く現実の本をみつけやがれ」ぐらいの言葉で留めていただけると幸いです。
気にはしてます。
してるんです…。
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