平成17年9月16日。
 
Picture
○
日曜日には都会に出る用事ができたので、「これ幸い」とご飯屋さん制覇を目論むかえるです。
お店の量的に、最低2年ぐらいかかるとおもう。

あんまり沢山食べなくても大丈夫なところ。
一人ぼっちで入っても奇異の目で見られないところ。

残すのがどうも苦手な割には大量に食べられないので、量が少ないところを探してさまよう。
美味しければメニューを制覇してから次のお店へ、得意じゃなかったらさっさと次へ。

と、うろうろしていたところ、それはそれは店内を全力疾走するスーツの人を見かけました。

笑顔でお客さんをテーブルまで案内し、お水とメニューを掴んで提供。
厨房に戻るついでに他の方のメニューを取り、それを厨房に渡したら、
上がった料理とポットを持ってテーブルへ出しに行き、空いているコップにお水をついで戻る。
大体これで1ターン。

というのを、確実に2分に1回の間隔でぐるぐると回っているスーツの人。
対応されている時には息も上がらず笑顔なので、そこはかとなく騙されるのですが、
よくよく見ると、どう考えても全力疾走です。
足音立てずに猛スピードなので、びっくりです。

そんなお粥が美味しいお店の店長であるスーツの人なのですが、
柔らかな身のこなし方と、声のよさに、かえるひさし方ぶりに恋をしてしまいました。

イクスピアリにひっそりとあった、スプーンのウェイターのサービスっぷりに恋をし、
彼の作るお酒が一番好きすぎるので、そこ以外では呑まないと決めたバーのマスターに恋をし、
ぽかりと中国茶を飲めるのはよいと思っていた、今回の恋。

全員妻帯者の上に、かえるより30は軽く上の人たちばかりなのですが、
その時、自分がどう動くことがお客様の役に立つのか? と目を幾つか増やしてしまった人ばかり。

一対一や、一体多数、 多数対もっと多数 と、彼らの働く場所は対応数が皆違うのですが、
それでも、「来たお客さんに不満を抱かせない」という条件をクリアするのは、
何か根底に流れるものは同じなのではないか? と思わせる動きっぷりでした。


こんなに好きなのに、なかなか顔や声が覚えられないという不思議な店長達。
当分の間は、お店制覇めぐりよりも「店長探し」をしてみるのも楽しいかもしれない…。
と思った今日でした。


すごくすき。
      
 
Prev Index Next

Top