
○
新しい方法を教えてもらうと、それまでのものが大崩壊。
歳月の割には文章が下手すぎると、方々から突っ込みを受け続け、
ショックのあまりに文章を習いに行っていたかえるです。
こんばんは。
書けば、誤字脱字を指摘される。
訂正すれば何かなると思いきや、文章が断絶している事実に気づく。
これで補修できればよかったのだが、可能ならそもそも破断しない。
何年もちまちまと書き続けている割にさっぱり上達せず、
そればかりか、年々と下手になると会う人皆に指摘され続け、
「どうにかならんものか」としょぼくれていたところ「文章の塾」なる
素敵なものがあるのだと、素敵カフェマニアの方が囁いてくれました。
座り心地の良いソファと高い天井、スイーツ付き。
パイプ椅子で髭の生えたおっさんに駄目だしされるよりは、
綺麗なお姉さんに怒られた方がなんぼか素敵かもしれないと、
のこのこと素敵空間まで遠出してきました。
出されたスイーツの完成度の高さに、ついアルバイトで入りたくなる心を抑え、
店員さんのお茶の出し方のスマートさに、つい目で後を追いたくなる気持ちも引っ込め、
かえるの文章の「〜と思うのです」がいかに駄目かというお話に絶望し、
それがないと世間に喧嘩売り倒してしまうしなぁと浮上し、
二文字で意味できる言葉を使わずに表現することの妙を苦しみに途方に暮れ。
ふむふむと、分かったような分からないような顔をしながら2時間弱、
実に有意義かつ美味しい時間を過ごさせていただきました。
ご馳走でした。
と、頭もおなかも大満足のうちに家に帰り、
課題の文章をぷちぷちと発酵させつつ、雑務におわれていたのですが。
が。
人間何でも「自己流」で延々と走り続けてしまうと、それが癖になるらしく、
教えていただいた「上手に文章を書く方法」なるものがむつかしいのです。
シンプルに、出来るだけ簡素に状況を説明しようとしても、
説明不明のオノマトペが思考を侵食し、気づくとカエル口調に。
無理やり引っ張り戻してみると、今度は意味不明の日本語もどきに変化。
ここまで手が付けられなくなると、頭を抱えて布団の中に退却するほかありませんが、
書かないことには、変化も更新も出来ません。
せっかく学んだのにも関わらず、本末転倒です。
移動中はノートを広げ、広げられないときはメモ帳を頭で展開し、
寝る前には「明日こそ」と夏休みの宿題のような困難さで進まない稚拙文章。
一度に全部取り入れるのではなく、まず一つ取り入れればいいのでは? なる、
基本的かつ画期的な言葉を聞かなくては、今日も夏休み後半の子供になるところでした。
丁寧懇切に教えていただいても、身につかない「文章の基本」。
せめて、一つぐらいは身につけたいと大あがき中なのです。
ごぼごぼ。
|