平成18年11月28日。
 
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全力で普通に物を考え、普通に行動しているつもりなのに何か違う。
毎回、何が違うのだろうかと考えてもさっぱりよく分からない。
そんな謎と波乱だけに満ちた生活をしているかえるです。
こんばんは。

長年、自分だけは天然ボケでは無いと信じておりました。
あれだけは、外見も行動もふとしたしぐさすらも可愛くないと似合わない挙句、
ふとした事が天然でないと「養殖物だ!」と突っ込みを入れられた上に、
村八分にされる酷いことだと信じているからです。

けれども、最近休日を友達と外で過ごすようになって以来、
天然ボケではないものの、天然で素っ頓狂なのかと、悩むようになってきました。

ケース1。
出口渋滞が発生している改札にて、ちよちよと前の流れについて行くかえる。
改札を抜けた後に、友達が感心したように言うのです。
友達:「人ごみ、本当に平気になったよねー」
かえる:「うん、最近ようやく『ぽー』っと前の人についていて行けば良いって分かったの。」
友達:「最近なんだ。」

最近、ようやくわかるようになりました。
毎日ラッシュの電車に乗っていましたが、最近分かるようになりました。


ケース2。
テーブルから厨房が見渡せるようになっている素敵レストランにてご飯。
ああ、こんなところでパンを切っているんだなぁ。
パンでかいなぁ。茹でる場所はやっぱりラーメン屋さんみたいだなぁ。
洗い場はやっぱりお客から一番遠い場所なんだなぁ。
と、お話しながら前菜を食べ、メインのパスタをつついている時にふと気付く。

かえる:「あのね、物凄く遅いと思うけど厨房を仕切っている上から1m×4mぐらいの
     ガラス板、あれ、中にパスタが入っているんだねー」
友達 :「うん。 今気が付いたんだ。」
かえる:「うん、今。」

…今。
注文して、来るまで世間話して、前菜のサラダにてこずって、久しぶりに会う友達の近況を聞いて、パスタつついた今。
多分、入店1時間後ぐらい。


これらの場合、人が最初に目に付くであろう、学習するであろう事が確実に最後という、
学習逆転の状況となっております。
なんとなく、応用は解けるものの、基本はさっぱりノリで解いて怒られるみたいな感じですが、
どうやら、かえるの頭の中は学習どころか発想すらもダメらしいのです。


ケース3。
日本庭園を一望できるご飯屋さんでお夕飯。
お茶用の懐石なので、出てくる量、時間ともに控えめな為、視線は庭園へ。

友達:「もみじが手前から奥に向かって紅葉するのは、建物の熱の為なのかねぇ。」
かえる:「種類も違うみたいだけど、その通りきれいなコントラストだねぇ。
     しかし、こんなに綺麗で広いお庭なら、何か動物も飼ってそうだよねぇ。」

友達:「動物はいいねぇ。例えば?」
かえる:「孔雀とか、右からのそのそ歩いてきて欲しい。
     鹿も素敵。 多分、さっき鹿食べたから一部分切り取られてるに違いない。」

瞬間、お酒を吹きそうになる友。
動揺を必死で抑えるものの隠せていない店員さん。
気付かず、孔雀がいたらさぞかし派手で良いだろうなぁとうっとりするかえる。
良いお店なのに、なんかもう士気の低下は抑えきれないお店そのもの。


個人的には、ネタを仕込んだわけでも、面白そうだと思ったわけでもなく、
半端なくでかいお庭なら、鹿や孔雀ぐらい飼ってもよいだろうし、
食事時に生物のありがたさすら分かる庭というのも前衛的で素晴らしいと思っただけなのですが、
どうやら、世の中そんな発想はしても口にだしてもいけないらしく。

各ケースとも、その後散々「もう少しまっとうな人間になりなさい」と、
とうとうと説教される一幕と相成りました。

などと、現在必死で書いているぺけんなのですが。
もしかして、ぺけんって日々必死に生きているものの全力でずれているかえるの醜態を
皆でにやにや見る会のものだったらどうしようか? との発想に捕らわれてなりません。


そ、そんな事ないですよね。


ね?
      
 
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