平成18年12月8日。
 
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「お年玉上げるから、ちょっと長くおいで(意訳)」につられ、
だいぶ早くに仕事収めを強行、長めの何かにおびえつつ帰ってきたかえるです。
帰る! やっぱり帰る!

大阪に用事があるたびに、うっかり止まる定宿の一室。
眠るのによし、交通の便はたっぷりよし、ご飯も美味しく、
大阪唯一の欠点、湿度の低さも解消してくれるとなると、顔だけ出して、
宿にのこのこと戻ってしまうのが癖。

ところが、出来たら近くに住んでほしい。
出来ることなら、ずーっと長く住んでほしいというお母様(複数人)が、
この度こんな事を言い出しました。

「普段使ってないほうのビルの上が、丸々開いているの」
「…空いてますね。」
「あそこを、大阪に来たときの宿泊所にするのはどう?」
「あ?」


どうやらお母様、毎回毎回宿に泊まるのは大阪商人としては許せないらしく、
同じ金額をだすなら、家具をそろえてしまえばよいのでは? という事らしいのです。


今回も、宿に泊まり毎日顔だけ出そうかなぁ? と思っていたかえる。
そんな事は本気で初耳です。
どうしよう…。

けれども、普段からかわいがってくれるお母様(血は繋がっていない)の提案です。
仕方がないので、数日泊まってから様子を見、満足したあたりで引き上げようと、
鍵を貰って、見物に行ってみることにしました。

台所、兼、居間のやたらでっかい空間に、ぽつんと一つだけあるコタツに動揺。
同じく上の階にある、和室にぽつんと敷いてある布団にもっと動揺。


かえる、経験不足ですので未だに焼きだされたことはありませんが、
火事で焼きだされて身一つでマンションをとりあえず借り、コタツと布団だけ
入れたらこうなるんじゃないか? と悩むような部屋を見たのは始めてです。

しかも、和室のある階に至っては、どう見ても廊下と部屋の割合が1:1。
面積比がどう考えても変な上、クローゼットは全部3畳ほどあるんじゃないか?
と比率がやっぱり違いすぎる部屋なんです。


…。
世の中、間違いなく贅沢な申し出であることはわかっています。
一人でこつこつ働いて、こつこつ生きていくには大仰過ぎる程の申し出。
下手をすると、転職先すら提案されてしまいそうな愛されっぷりには途方にくれますが、
実の母よりも、よっぽど愛してくれる母親(複数形)には本当にありがたいと思っております。




が、愛するがあまりにうっかり暴走、
カーテンもガス台もお皿の一枚どころか、まずお風呂セットを買わないとお風呂に入れないほどの
さっぱりすっきり何もないのは、本気でどうだろうか? と呆然とした午後4時。

とりあえず、これから「今晩これから」必要そうな物を買いにいって来るしかなさそうです。
い、行ってきます。
      
 
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