平成19年5月15日。
 
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秋がなかなか来ないと思っていたら、いきなり冬めいた昨日今日。
フワフワスリッパと、上っ張りが愛しくなる季節になりました。
湯たんぽ万歳。


本、漫画、資料は、とりあえず本棚3つまで。
それ以上の場合、資料は実家に送ること。

でないと、地震の時に埋もれます。


という、微妙に非条理な約束をさせられている身にとっては、
少々まずいことに、本棚がいっぱいになりました。

本を捨てるぐらいなら、クローゼットに本を詰めてやろうか?
とも思いましたが、根幹的問題にまるでなってません。

仕方なしに、過去一度しか読んでない本を実家に送るか、
大学に寄付しようと段ボールに詰めてみたのですが、かなりの冊数がおさまってしまいました。

一時期、通勤時間が長かった時に読んでいた本達。

電車の中で、何もしないのは嫌だなあと、
興味を引いた本を片端から読んでいたのですが、
意外と読み直さなかったなぁと、微妙な気持ちになりました。


本代に毎月事欠くだけ事欠き、図書館の本はあらかた読み尽くし
それでも手元に欲しい本だけを、毎月こそりと手に入れていたあの頃。


誕生日も、クリスマスも、お祝い事も、みんな図書券で要求。
とにかく文字さえあれば人様とお話しなくても生きていけました。


それが、年と共に増える本代と共に大切さが低下、
論文を書く時になると、関係図書を題名だけで大人買いするようになってしまいました。


年々増える、資料としての「ある」だけの本。
発売日が楽しみで、毎日ちょっとづつ読んで、
その幸せだけで次の発売日まで、得た「何か」でこっそりと生きる。


言葉が欲しくて病のように読んで、手に入れたかったかけらの数々。


大人になって、好きに読めるようになった今のほうが、
言葉の何かが欲しくてたまらないのに、今の方が渇望は少ない。



好きなものを、好きなだけ自分の力で得る事ができる。

大人になった今の方が、おたまじゃくしの時よりも自由が増えたとは思いますが、
あの時の方が、渇望する物や場所があった気がしてたまりません。

あの時に欲しくてたまらなかった本達。
一体、どこに行ってしまったのか、不思議でならない本整理でした。

読みたい。
      
 
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