
12月2週。
線を引きます。
スケジュールを引くと必ずずれますが、ぺけんにも予定があります。
線を引いて、考えて、下書きして、ペン入れて、色塗って、文章を書く。
まれに文章から出来あがったり、いきなり下書きから始まる事もありますが、
大体は線を引くことから始めます。
出かけた先で描いて遊ぶこともあるので、紙はもっぱらライフのバンクペーパーです。
万年筆用の物ですが、コピックの発色が綺麗なので枠を引くようになってからは、ずっとこれです。
ふわーっと色が染みていくところがなんとも言えず魅惑的ですし、
手紙もついでにこれで書いているので、なかなかコストパフォーマンスの良い紙です。
ところで、選挙用紙の紙であるユポも素敵です。
艶やかでどこまで書けそうで、魅惑的です。
うってないもんか…とうっとりするレベルです。プラスチック由来なので、発色がよいかは不明です。
そんなわけで、「これなら何とか!」というものが見つかるまでは、
毎日延々と紙に線を引いています。
どうも直線がひけない性質らしく、毎回微妙に曲がるので途方に暮れてしますが、
それでも、延々と線を引きます。
いっそ、目の前のメカを駆使して理想の枠をプリントアウトした方がよいのでは?と思いもしましたが、
それではダメなんです。揃っていると、違うものが欲しくなるんです。
などと毎回妄想爆発しながら線を引くこと数日。
スケジュールが全てとび、脂汗をかきつくし、ああこのまんま100枚入り全部線引くか―。
と思い始めると、いきなり全部出てきます。
目の前の事が展開してみたり、考えつつも放り投げて埃かぶっているのが成長して帰ってきたり、
やっぱりこれは書かないと!と自薦してきたりと、登場の仕方はいろいろですが、
毎回、コペルニクス展開というか、フロー体験というべきか、白昼夢みているのか分からないような
不思議な気持ちに包まれては描いております。
が、彼らはいつ、どこで、どんな形で出てくるか?召還方法は決まっているのか?となると話は別です。
確実に出てくる方法が決まっているのなら、教えてほしいものです。
毎回イレギュラーで出てきます。
というわけで。
毎日線を引くのです。
線を引いたら出てくる!と思うと出てきません。
ついーっと線を引いて、真っ直ぐにひけないなーと首をかしげ、斜めの線も見るべきか?と途方に暮れ、
本職の人は本当にすごいなぁと感動し、毎週何書いているんだろうなーと見直し、
さっぱり大した事を書いていない事実にうちのめされ、とりあえず何か出ないかなーと思い。
突き抜けた先にいらっしゃったりします。
まれに、お風呂の中だったり、スーパーの棚にだったり、眠りに落ちる寸前にもお会いします。
何かを得られる行為ではないのですが、あの「あ、いた」とウォーリーを見つけた瞬間の快感の為だけに
毎日線を引いているのではないかなぁ。と、思うのです。
と、思った、今回のウォーリー。
ちなみに、次回は確実に線を引く以外のところからでます。
それだけは、確実です。
まる!
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