
5月3週。
生活に無くてはならないのが、愛する物達です。
悲しい時に切ない時にも、ちょっと時間が余った時であっても、
ある程度までの不幸をちゃらにしてくれる「愛する物」は、
なかなかに素敵なものだと思っております。
たとえば午後ティーです。
あの「すっごい頑張って低カロリーにしました!」の独特の味と、
季節の度に「今回もすっごいの作りました!」の新商品の展開がたまりません。
葉っぱから入れた紅茶も美味しいのですが、あの「好きなだけ飲んで!」と
提案しきっている味は、仕事や作業の合間に飲むにはたまりません。
流石午後ティー、いつ飲まれているのか?のリサーチがばっちりです。
あとはお酢。
愛しているメーカーさんのお酢ならば、キュウリと蛸の酢の物だって、
さんまのお酢煮だって、ちょっと酸味の足りないお出汁であっても贅沢にしてくれます。
月にうんと我慢していますが、1本(900mm)づつ減っていきます。
好きな調味料を好きな時に好きなだけとれる。
なんて贅沢なんでしょう。大好きです。
本だって愛してます。
酸性紙の太陽の名残のようなほろほろとした香りも素敵ですが、
現実がどんなにすっごい事になっていても、本さえ開けば冒険探検未曾有の危機だって体験可能です。
一切現実に反映されない大スペクタクル長編作。
現実が不幸せでも、幸せでも、ぼんやりしている時にであっても有効です。
本万歳。
しかし、人間には現実がありました。
好きなものを好きな時に好きなだけ堪能していると、「一時期に取り入れていい何か」を越えます。
簡単にいえば、何かの数値にあらわれてきます。
午後ティーで言えば、糖分です。
「低カロリー!って書いてあるじゃないか!」とも思いますが、別に0じゃありません。
毎日毎日飲んでいれば、お腹のあたりにゆるっと溜まってきます。
お酢だと、歯です。
少量なら問題ありませんが、今までは我慢せずに月2本ペースでした。
流石にそこまで飲んでいたら、歯に影響が出るそうです。
かえるの歯医者通いの根幹原因はそちらでした。
本の場合、目との因果関係は一直線です。
姿勢をただし、適度に休憩をはさめばよいのでしょうが、
大スペクタクルの最中に、現実に戻る理性はかえるの中には存在しませんでした。
少しでも早く次の文字を読み下し、頭の中で続きを構築するためだけに、
背中を丸め、いつまでも文字を眺め続けた結果、立派な眼鏡生活です。
既に眼鏡は顔の一部です。
健康診断の季節となってまいりました。
好きなものはなかなか止めることができません。
だってこの身を捧げていいほど愛しているんです。
が、愛は時には身を滅ぼします。
好きなものは多分そのうちかえるを殺しにくるに違いありません。
どないしよう。
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