平成26年6月8日。
 
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6月2週。

上司の得意技は、「むちゃぶり」です。


毎日毎日、淡々とルーチンワークのように過ごしておりますが、
ごくごく稀に、瞬間最大風速がやってくる時があります。


普段がまったりとしているだけに、阿鼻叫喚の状態は目も当てられない惨状です。

端的に述べれば、自分の職域をかるーく越えて、
やった事のない仕事内容がふってくるのです。


時間がない。
経験もない。
締め切り怖い。


ないない尽くしの中、恐怖と想像力と、Google先生の力をかりて全力でやっつける。

終わった後の達成感は、耐え難い気持ちよさですが、
「次回までに対策しておかないと(多分死ぬ)」的な焦燥感も、
おまけのように付きまとっておりました。



平和な時にあらかじめ努力をする。
素晴らしい事です。


何度かの阿鼻叫喚の後、そんな基本的な事に気付いた我々は、
ホワイトボードに、

・出来ること。
・出来ないこと。
・出来るようになりたいこと。

を書き、それぞれ教えあったり、良い教科書を勧めあったりし始めました。
自助努力の開始です。


かえるの所には、「整理整頓の次がやりたい」の課題にふさわしい、
統計学の教科書が回ってきました。


凄い、学問でした。
ノイローゼになってしまう!恐れるほどの難解な学問でした。

しかし、この学問を現実問題に適応し、
あらかじめシステム化していく作業にも、耐え難い麻薬性があります。

悩んで悩んで、一つづつ整理していく快感。
ノイローゼと快感に毎日震えつつ、Excelにみっちりと作っていきました。
出来ました。


かえる「できました!これでできます!」
上司「あ、この部分はこんな一行に短縮できるね。」

学問は辛いものでしたが、現実はもっと無情でした。
知識を得た上で、さらに経験を積んだものの前には、
かえるの努力など、子供の遊びと同等でした。



シャーロックホームズの冒険に出てくる、ワトソン医師。
あの方は、本当に素晴らしい方だと思います。

混乱をどうにか観察し、仮説を立てても、「初歩的な事だよ。」と一撃で返されるあの衝撃。

お医者様になったにもかかわらず、「初等教育レベル!」といわれて、
よくぞ、うっかり後ろからとどめを刺さなかったものだと、
むしろそこに、感動です。


せめて、「経験の差だよ。」と言ってくれないものか!?
とぐにぐにしながらも、毎日こつこつシステム化です。


技術の無さは、情熱と時間で補いつつも、
適材適所で生きていこうと思います。



およよよよよよ。
      
 
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