平成27年2月15日。
 
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2月3週。

解けました。


人は問題を解決するのに到り、3つの段階があると言います。

1:問題を意識せずに答えに到る段階。
2:問題を意識した後、答えに到る段階。
3:問題から答えに至るまで、思考錯誤を要する段階。

かえるの陥った問題は、正しく3つ目の問題。
解ければ、カタルシスをえますが、
それまではひたすら考え続けないといけない、地獄が待っておりました。

ゲームは趣味でございます。
しかし、地獄はそんな事は考慮してくれません。
対象がなんであろうが、問答無用で地獄へたたき込んでくれます。


何をしていても、気付けば陥っている「どうすれば?」というあの気持ち。
寝ても覚めても追いかけ続ける、あの切なさ。


こんな気分はぷよぷよ以来です。
瞼を閉じれば落ちてくるぷよ。ぷよ。そしておじゃまぷよ。


あの時は、ぷよぷよプレイを諦めて事を収めましたが、
罠はそういうわけにもいきません。
なんとしても解きたいのです。カタルシスが欲しいのです。


ゲームの組み立て方、自分の思考の仕方、癖を洗い直しては悩んでおりましたが、
悩めば悩むほど深みにはまるこの思考。
あまりの辛さに、ある日ぼろりと友人に愚痴をはいてしまいました。


ゲームシステムの話。
自分のゲームの思考パターン。
思考と逆手の罠の組み立て方。
悪手と、その回収方法。


いきなり聞かされた方はたまったものではないと思いますが、それは友人。
黙って色々聞いてくれた挙句、一言、質問をしてきました。

「指示文どおりじゃないとダメなの?」


今まで、「ゲームに行き詰った挙句に、人生にまで行き詰まりもう大変!」と
思っておりました。
「ゲームさえクリアすれば、人生も再度まったりに!」まで、思いつめておりま
した。


「AとBの罠を使って、敵をせん滅してください」の、この指示文。


今の今まで、A→Bの順番で罠をしかけ、敵をせん滅しないといけない。
心の奥底から思っておりました。
疑うなんて夢のまた夢。だって、指示です。絶対です。






と、思い込んでいたのはかえるだけ。
指示は「AとBを使って」であり、「A→Bの順番で」とは一言も書いていないのです。
まさにマジック、虚を突かれたとはこの事です。



ぽっかーんといたしました。
あまりの驚愕に、帰宅してすぐにゲームをはじめました。解けました。


その物と、見ている物と、見えている物。
人間とは思い込みの生物であり、最適解を見つけるとそればかりを使う生き物で
あるとは、
重々承知の上で生活しているつもりでした。


しかし、人間はたやすく異なる見方をし、異なる認識をいたします。
もはや、カタルシスの追求どころではありません、その事実に驚愕、感嘆するし
かありません。


かえるは、はたして何を見ているのか。
あれからというもの、日々静かに怯えつつもゲームを再開しております。


あの罠が、最も怖い!
      
 
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